北海道情報大学 私立大学研究ブランディング事業

北海道情報大学 私立大学研究ブランディング事業

  1. 事業背景

事業背景

Project background

メッセージ / message

研究ブランディング事業の中核をなす江別モデル将来構想

北海道情報大学(本学)は江別市、北海道、公益財団法人 北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)、一般社団法人 北海道食産業総合振興機構(フード特区機構)、経済産業省北海道経済産業局と連携し、「食と健康」をコンセプトにした地域基盤「江別モデル」を築いてきた。現在の本学の責務としては、これまで構築してきた「江別モデル」をより強固にし、有益な地域基盤として如何に継続していくかということがあげられる。このような状況の中で、「文部科学省私立大学研究ブランディング事業」に採択されたことは、責務・目的を達成するための大きな推進力になることは間違いない。特に、「食と健康」に先端の「情報技術」を仕組みに加え、よりダイナミックな地域基盤として成長するための契機になっている。すなわち、「食と健康と情報」の3つのキーワードで「江別モデル」を運営することにより、教育、研究、地域貢献の課題に効果的に取り組む体制が実現できたことになる。

「江別モデル」の大目標として“食による住民の健康増進”を掲げており、

  1. 教育面ではヘルスリテラシーによる住民の健康意識の向上
  2. 研究面ではヘルスステーションと健康アプリケーションの開発
  3. 地域貢献では産学官連携によるヘルケア産業の育成

の3つの分野において本研究ブランディング事業を有効に活用することにより確実に実現していくことができると考えている。
今後、高等教育機関として、地域の抱える課題に取り組むため具体的な方策を立て、地域行政(江別市、北海道)と連携し、「江別モデル」の取り組みを北海道内外へと展開していく。また、文部科学省知的クラスター創成事業から始まった「江別モデル」の創設当初の達成目標であるオランダフードバレーを視野においた国際的な食研究の活動拠点として成長し、持続的に取組んでいく所存である。

西平 順

西平 順

研究ブランディング事業研究実施責任者

北海道情報大学
副学長
健康情報科学研究センター長

大学としての基本的な考え方

「情報」を核とした新たな3つの教育取り組み

本学では、高度情報通信社会を早くから見据え、開学から蓄積してきた「情報」を核とし「教育と知識と情報」、「宇宙と環境と情報」、「食と健康と情報」の3つの視点から専門領域と情報技術を学ぶ教育に取り組んでいます。加えて「産業界」、「研究機関」、「教育機関」が連携する独自の研究体制を形成。先端技術を追求する企業と研究機関が得た知識を大学教育に直接反映することで、本学の学生は実践的な教育を受けることができ、社会での即戦力としての活躍が期待されています。
実践的な教育からなる高度な知識に加え、身につけた知識から新たな付加価値を生み出す力、自らが課題を発見する力、解決のために工夫する力を備えた人材を育成に励み、革新を続ける高度情報通信社会を切り拓く人材育成を目指しています。

3つの教育

Three educational approaches

大学としての基本的な考え

「教育と知識と情報」

「教育と知識と情報」

学生を主体的な学びへ導くためのICTを活用した学びの環境整備の取り組み。自らが積極的に学び問題を発見し、答えを導き出す人材を育成へ導きます。

「宇宙と環境と情報」

「宇宙と環境と情報」

宇宙開発の知識と情報技術を融合し、大規模災害への迅速な対応、一次産業に関わる気象予測など、宇宙データを活用し新たな付加価値を創造する人材の育成への取り組み。

「食と健康と情報」

「食と健康と情報」

食の保健機能と健康情報科学を研究基盤とし、食の付加価値向上や地域の方々の健康を増進すべく食の臨床試験システム「江別モデル」を構築。「江別モデル」での実践的学びを通じて人材を育成します。

ブランディング事業実施までの蓄積

食と健康、医療を支える情報を一元的に
管理する食の臨床試験システムの構築

北海道には、健康増進に役立つ機能性成分を有する食材があります。一次産業の付加価値向上や、科学的根拠に基づく高付加価値商品の誕生の可能性を秘めています。機能性を科学的に示すには、ヒトを対象とした臨床試験が必要不可欠です。しかし、ヒトを対象とした臨床試験には膨大な費用がかかり、ハードルが高いのが現状です。食の付加価値創造を目指すうえでも、食の臨床試験システムの確立は重要です。

本学では「食の臨床試験システム」を構築。食や健康に関するデータを企業や公的機関等と連携し収集・解析することで、食資源の安全性・機能性を示すモデルを確立しました。

地域連携

Regional cooperation

ブランディング事業実施までの蓄積

当ブランディング事業のビジョン

食と健康と情報=健康長寿社会実現の貢献

健康情報や関連知識を効果的に活用できる能力「ヘルスリテラシー」を身につけ、健康長寿社会の創生へ貢献
今後、「食と健康」を取り巻く環境では、健康情報を深く理解し、効果的に利活用できる能力「ヘルスリテラシー」が求められます。本ブランディング事業での取組みを通じて地域住民や学生は、ヘルスリテラシーを身につけ、「食と健康」や、それらを支える関連情報に関する知識を、自らの健康増進をはじめ、これからの食産業界の発展、更には地域社会の発展に貢献することが期待されます。
本学では、食の保健機能研究を基盤にした健康情報科学と情報通信技術を融合する取り組みから、国が目指す健康長寿社会の創生に向けた人材の育成を進めていきます。