私たちは地域の方々とともに
食の新たな価値創造と
健やかで笑顔あふれる社会の実現を目指します。
北海道が育む豊かな食材は、健康増進に役立つ成分を豊富に有しています。こうした成分の機能性を科学的根拠に基づき立証することは、食の付加価値を高めます。そのためにはヒトを対象とした臨床試験が必要です。しかし、臨床試験には多額の費用がかかり、事業化を進める際の障壁となっています。
本学では、これまで地域住民の方々や各機関から「食と健康」に関するデータを収集する食の臨床試験システム「江別モデル」を確立してきました。
本事業ではこれら「健康情報科学」を基盤としたデータに「情報通信技術」を融合させ、食の保健機能研究の基盤をさらに拡充・強化していきます。これにより、企業にとっては科学的根拠に基づく商品の新たな価値創造に繋がることが期待できます。また地域の方々には、本事業で提供するさまざまな健康情報を自身の健康づくりに役立てていただきたいと考えています。
我々は本事業を通じ、地域と更に深く連携し、健康長寿産業の発展と地域住民の方々の健康寿命の延伸を目指します。
主なテーマ
main themes
“LiR”の開発
eヘルスステーションの開発
健康情報等の解析
(ビックデータ解析:
健康状態との相関等)
(eラーニング)
「食と健康教室」の推進
深層学習用データセット構築
ほか
研究的アプローチ
地道な研究の積み重ねが
食の新たな価値創造へつながる
収集した「食と健康」に関するデータを始め、長年培った研究実績、最新の研究技術などを用いて食による疾病予防と健康維持に関する研究を深堀りします。研究内容は、地域住民の健康と食の新たな価値創造に向け活用されます。
教育的アプローチ
情報に精通した技術者が
新たな健康長寿社会を牽引する
ニーズ変化が著しく、様々な情報が飛び交う現代で、情報知識を備え情報を自らの手でコントロールできる人材は必要不可欠です。情報知識や関連技術を活用し、既存モデルを発展させ、新たな健康長寿産業を構築する専門家を育成し、健康長寿社会を牽引していきます。
社会的アプローチ
一人ひとりが健康で豊かな生活を過ごすための仕組みづくり
各々の健康は、自らがコントロールしなければなりません。地域住民の皆様が健康に関心をもつための活動や、楽しく健康維持を続けられる仕掛けを作る社会活動を行なっていきます。
- 目指す健康長寿社会象
- 昨今、企業が健全な経営を続けるには、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する「健康経営」が求められるなど、新たな付加価値創造並びに新たなモデルの確立が求められています。誰しもが健康な生活を行うには、自らの健康に関心を持ち、健康情報を自らの健康に活用できるヘルスリテラシーを向上させることが必要です。本事業では、双方に求められる要素に関する研究データを蓄積し、産学官の連携や地域連携を通じて、国全体で進める健康長寿社会の創生に貢献します。